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  気付けばロードバイクを始めてから約2年半が経ち、迎える秋は3回目。ロードバイクで長距離を走りたい!!と思い買ったビアンキのエントリーカーボンモデルのインテンソと、今日まで走ってきましたが、この度クロモリ弐號に完全移行しました。

  初めての100㎞越えや初めてのヒルクライム、初めての輪行etc...色々な思い出が詰まったフレーム。何故ビアンキに乗らなくなったのか?なんてのを振り返るのはまた別の記事で紹介するとして、今回はクロモリ弐號での初の2000mUPに挑戦!

本文に入る前にクロモリ弐號のスペックをご紹介。
・フレーム WATANABE製クロモリ
・コンポ カンパニョーロコーラス(RDだけアテナ)
・F52-36 R12-27
・ホイール ゾンダ
・タイヤ グラベルキング26c
・ステム デダ
・シートポスト THOMSON
・サドル Fizik アンタレス

 色々含めてたぶん11〜2Kg、ビアンキより3Kg位増えてます。クランクもビアンキの50-34コンパクトクランクから52-36のセミコンパクトクランク変わるという中々のワイルド構成。


コースは武蔵五日市駅前をスタートして鶴峠〜奥多摩周遊道路〜都民の森ダウンヒル。
・距離 98.6㎞
・総上昇量 2031m

 武蔵五日市駅スタートではそのまま都民の森を登るコースがスタンダード。しかし今回は上川乗の交差点を左折して山梨県に突入。鶴峠を登って奥多摩湖沿いを走り、奥多摩周遊道路を下から登って都民の森を下って帰ってくるという、都民の森だけじゃ短いから鶴峠足して2000UPしちゃおうよ!ってことです。


 ここまで大きくフレーム構成が変わると乗り味云々とかだけではなく、今まで貯めてきたヒルクラ経験値もリセット。なので、今回からまた新たにヒルクライムに初挑戦!みたいな事になるそんな記事です。


  今回は火曜会の方と遊んでもらいました!メンバーは輪たろうさん、しげさん、たいっちゃん、suzukiさん、しんぱちさん、私を入れた6人。

 前日に明神&三国峠を登った疲れが抜けていないうえに、皆登れる方ばかりで大丈夫かなぁ?と心配になりましたが、緩くお喋りしながら登って美味しいものを食べる。が信条の火曜会なら大丈夫だよね!という考えを持った時点で死亡フラグ。学習しないというよりは、走り出さないと分からない。走り出さないと辛い記憶を思い出さないように、苦しかった記憶はその場に捨て去る事の出来る脳みそを持っているのがローディーなんです。


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  天気予報ではこの日の檜原村は曇り、日中の気温は21度付近。前日と同じ位の気温です。半袖+ジレ+ウインドブレーカーで極寒のダウンヒルを体験したので、この日のチョイスはロングスリーブジャージ+ジレ+ウインドブレーカー。これなら寒くて動けなくなる事はないでしょう。

 輪行で武蔵五日市駅へ!と考えていましたが、トランポ予定のしんぱちさんが水元公園まで迎えに来ていただけるという事で乗せて行ってもらいました。やはり車は楽だ〜。


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 武蔵五日市駅前のセブンイレブンで買い物を済ませて先ずは檜原村役場までの道を進みます。気付いたら皆中々の良いペース。私はもう疲れ気味。今日一日まさかこのペース!?という不安がうっすら。


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 役場のT字路を境に集団は分裂。たいっちゃんがパワー溢れるダンシングで走って行ったかと思いきや登れる体型のsuzukiさんも後を追従。しげさんと輪たろうさんに至っては談笑しながら、その後ろにしんぱちさん、そして案の定最後尾に私。

おかしい!まだ峠は始まっていないのにこの開き具合!?


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  上川乗交差点までやってきました。ここを真っ直ぐ進めば都民の森へ。左へ行けば鶴峠。奥多摩と上野原の看板が目印です。上野原と見ると焼け野原と一瞬で浮かんでしまう位には疲弊していました。コンディションはオール落ち武者モード。

 登りのの字も始まっていないのにこの調子で大丈夫だろうか?しかし今日は昨日と違って激坂と呼ばれる区間は無いはず。ならばペダルを回していれば登れなくなるなんて事は無いはずだ、と騙し騙しスタート。


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 野犬の遠吠えが聴こえる中で1人取り残されるのはごめんだ!!と皆のペースに付いて行って無事落ち武者からガイコツ剣士にジョブチェンジ。このままでは腐った生きた死体になる!!という済んでの所でなんとか甲武トンネルに到着。

 こちら側に走ってくる車の数は都民の森側より少ないので、トンネルといっても安心して通れました。


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 山を1つ越えると天気が一変することもあるのが奥多摩の天気。と聞いていましたが、しかし山梨側に来ても天気は変わらずにどん曇り。晴れ予報の事はもう忘れた方が良さそうです。

 山梨側に入った途端に道が荒れます。都と県の境目がハッキリと見れるのもこの場所の面白い所でしょうか。多少捻くれた楽しみ方ではありますが。


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 折角のカーブなのでシャッタースピードをいじって皆んなを撮影。先に降ってもらい、先日のカメラ講習で習ったことを実践してみました。30枚近く撮影して成功したのはこの4枚のみ。

 カメラ画面で確認して、成功した!と思っていても、家に帰ってPCで確認したら失敗していてモニターの前でがっくりなんて事が最近では多いです。めげずにチャレンジし続ける事が大切!と言い聞かせて今後も頑張って撮影していきます。


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 ひとしきり降った後に出てくる分岐路、ようやくここからが本番。鶴峠の始まりになるようです。鶴峠は小山が2つほど続くような構成になっているらしく、先ずは1つ目の小山を超えます。


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 強烈な斜度は無い。と書きましたが所々に出てくる10%台の坂にじわじわと苦しめられます。18%の激坂に登った後に11%が平地に感じたりする脳内激坂指数。この日は11%が激坂!!と私の脳みそがパチン!と設定完了。


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 集落の横を通ると降る場面もありますが、基本は登り。やはり鶴峠は甘くありません。しかし走りやすさで行ったならこれはこれでアリです。交通量が少なく、景色を見下ろせるのでのんびり走るのも良いと思います。



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 1番キツイ11%のうねうねとした登りを終えたなら、1つ目の小山のゴール地点田和に到着。峠の頂上といった雰囲気は無く、普通の道の途中に木標があります。


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 田和を降って羽置の里びりゅう館で本日のランチ。特製のジャムや採れたての野菜、工芸品の籠などを売っています。ホールでは地域のお年寄りの寄り合い会なども開催されている、地域に根差した道の駅のようです。


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 ドライカレーとたまじ(小粒のジャガイモ)を注文。優しいカレーと五穀米が合います!ジャガイモ大好きの私はタマジが大のお気に入りになりました!甘めのお味噌で味付けされたタマジが本当に美味しい〜!これはまた食べに行きたい。



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 お腹も膨れたので鶴峠後半戦の2つ目の小山に挑みます。しかし十分休憩を取ったはずなのに脚が重い!?これは間違えたら奥多摩側に辿り着くまでに力尽きてしまう?と考え、ゆるゆる登坂を心掛けて出発。


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 斜度は前半とあまり変わらず。というか10%台の坂の登場回数は増えています。鶴峠オールキャスト集結クライマックス感と共に畳み込んできます。気温も昼を回ったからといって上がらず10度付近をキープ。あまりの寒さに輪たろうさん達は強度を上げてスタートして消えて行きました。


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 延々と繰り返されているかのようなうねうねカーブと格闘してるといつもなら思う所ですが、この日はひたすらに殴り続けられているような感覚。花道を通っているはずなのにエキサイトし過ぎた観客がハイタッチでは無く、身体に張り手を食らわせてくる行き過ぎたプロレスファンにキレるレスラーみたいな心境。


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 ここまで来てまだそんな物取っておいてあるの!?というカーブと対決。こちらはパンツ一丁、相手は全身凶器。優しい笑顔で抱きつきに来るアイアンメイデン顏の愛しい彼女的なサムシング。


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 鶴峠を登り終えると、こちらも田和と同じく峠の頂上感は皆無。ポツン、とバス停があるのみ。疲れ果てて愛車と写真を撮る!という気すら起きずそのままダウンヒルの準備。


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 降っている途中に川向こうに原始村なる物をあるとsuzukiさんに教えてもらいました。写真を撮りますか?という申し出に一回は止まって撮影したものの、(´-`).。oO(木が邪魔だけどもうこれでいいか。引き返す気力も無い…

OKですーありがとごじゃいやす(^ω^)



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 小菅村の有名補給地点チャーチャンまんに到着。この日は生憎ご主人が道の駅に営業に行ってしまっていましまたが、せっかく来たのだから、とおばちゃんが用意してくれました。パンチの効いたニラが強烈で美味しい!今度は甘い物も食べてみたいです。



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 暖かい缶コーヒーとチャーチャンまんで小休止。これから向かう奥多摩側には分厚い雲。これは風張峠は雲の中だろうなぁ。厚い雲がかかった奥多摩の山々を見上げて息を飲む。重く吐いた吐息は白い。カフェインが体の芯からポッポッとやる気を引き出す。ジレのジッパーを下げて、体温を上げる覚悟を決めます。


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 ゆるりとした下り基調の道を通って奥多摩湖に到着。秋の山と言えば紅葉だが、奥多摩は杉の木が多く、何より時期もまだ早い。色付きの無い代わりに深い緑が出迎えてくれました。晴れていたなら眼が覚めるような風景なんだろうな、と思いながらも、この曇り空を楽しみ始めた自分が居ました。



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 そして久々に愛車の写真をパシャり。最近はライド先の峠でロードバイクを立て掛けて記念撮影、というローディー行事をしてこなかったのに、この時は自然と撮影していました。自分のロードバイクになりつつあるクロモリ弐號に、やっと愛着が湧いてきたみたいです。


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 奥多摩周遊道路は約12km続き、600m上がって最高地点の風張峠に向かう道。入り口の駐車場にはトイレが設置してあるので、長い道のりに向けてきちんと準備をしておく。



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 走り始めの3kmは平坦な道が続きます。信号を1つ越えたら後は風張峠までノンストップ。この日最後のヒルクライム。のんびりと登って行きましょう。


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 奥多摩の住人であるお猿さんにこんにちは。毛繕いをしながらリラックスしていた所に珍妙な格好の人間が現れてさぞびっくりした事でしょう。

 ちょいとお邪魔するよ〜。と軽く会釈を済ませて横を通り抜けます。そう言えば前日の三国峠のダウンヒルでは目の前を鹿が横切った。2日連続で野生生物を身近で見れて中々ラッキー。イノシシやクマはノーサンキュー。



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 約9kmの登り。毒の沼地にずっと浸かっているかのような苦しさ。延々と続く登りが体力を削っていきます。登坂中は、オレンジ色のHPゲージがじわりじわりと赤に向かって減っていく、そんな事ばかり考えていました。


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 月夜見第一駐車場までくればもうほぼゴールと言ってもいいかもしれません。斜度は5〜6%域まで落ちますし、場所によっては下り基調も出てきます。

 上を見上げれば山より空の方が面積が大きくなってきました。



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 それもその筈。見下ろすとさっきまで居た奥多摩湖があんなに小さく。下を見下ろす分にはいつでも絶景なのが奥多摩のいい所。

 立ち止まると気温が低いのに気付く。登ってる最中は身体から湯気が出るほど体温が上がっているので寒さは感じません。加えて山に囲まれた奥多摩の周遊道路では山風が強く吹くなんて事も無いのが良かったです。


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 奥多摩周遊道路の最終地点風張峠に到着。気温は7度を下回っていました。想像した通りに雲の中、長居は無用なのでさっさと都民の森へ。


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 こちら側まで戻ってくると安心感。ローディーの数もかなり多いです。決まって観光を楽しんでいるお年寄りに話しかけられるのもお約束なスポット。ロードバイクコミュニティ発展の為云々は関係無しに、こうゆうコミュニケーションが取れるってのがアウトドアスポーツの良さであると最近思うようになりました。

  ここから武蔵五日市の駅まではもうほぼ下りのみ。最後に暖を取ってしっかりと休憩。ウェットな路面で滑らないように、最後の最後に怪我なんかしたら台無しですからね。


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 極寒のダウンヒルを終えて武蔵五日市駅前まで帰還。コンビニで暖を取りながら今日のライドが無事に終わった事を喜びあい、日が落ちる前に解散。平地と山の上では気温が違うので、ウェアの選択が難しい季節でもあるのが秋だという事を思い出したライドでした。天気予報とにらめっこをしてインナーで調整するのもライドの楽しみに加えたと思います。

 何とかクロモリ弐號で初の2000UPは乗り切れました。始めたての頃のあのワクワク感、初めて100kmを走れた時のような気持ち。これで1つの壁を越えたなと思いました。この気持ちを忘れずに今まで行った坂道にも遊びに行きたい所です。


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 帰りにしんぱちさんと渋滞に揉まれながら千葉へ帰還!しんぱちさんおすすめのラーメン屋さんでお疲れ味噌ラーメン!!チャーシューがとろとろでうんまー!!!ちぢれ麺がスープと絡んで堪らないおいしさ!!ぶはー!極寒ライドの後の〆にラーメンとは中々やりおるのうお主!



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 江戸川近くまで送っていただいてここからはCRを自走。ラーメン分のカロリーもこれでチャラです!涼しい江戸川を20km程ナイトライドをすれば今日のライドは終了!鼻歌交じりに走っていたら・・・









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