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 今日の靴下はタイガー。今季初のレッグウォーマーを装着して、いつものように始発輪行中にパシャり。ちと作業着を着たおじさん的な雰囲気が足首から醸し出されていますが、本日のライドは寒くなること確定のライド、久しぶりに獲得標高ではなく標高の高い所へ向かうライドです。

  1年前の同じ10月、私はつきおさんと日光は金精峠へ向かいました。つきおさんはほぼ初のヒルクライムだったのにスルスルと登って本領を発揮し、これがきっかけになったのか、今では皆さんご存知の通りのロングライダーへ。比べて私は膝を痛めて疲れ果てながら駅へと戻ったという苦い記憶を思い出します。なので金精峠へリベンジをしに行こう!!!という訳では無く、『1年記念にまた一緒に行こうよ』という純粋な彼女に言われたらキュン♡としちゃうベスト4なワードで誘われたので、こんな俺の嫁感を感じるお誘いを断ったら漢じゃねぇ!!とホモっ気を出して承諾。


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 ローディーの朝は早い 。そして寒い。朝一から震えています。始発の時間だとまだ日は昇りきっていなくてほぼ真っ暗。吐く息は白く、『え?秋ってこんなに寒かったっけ?』と始発待ちのホームで軽く混乱。毎年同じような事を感じていると思うのですが、半年空くと頭も身体もスッカラカン。『まぁこれも数週間で慣れるだろう。』と明るいライトを照らしてやってきた始発電車に乗り込み、まだ温まっていない車内で身を丸めます。


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 始発で出発をしてドンブラコ。としていましたが久々に乗り換えをミスってホームで30分待ちを喰らう。 春日部乗り換えだとそのまま東武日光駅へ迎う事の出来る便もあるのだけれど、僕が利用する路線で最速は東武動物公園駅→新栃木で乗り換えをする経路になる。都内からは浅草発→東武日光駅の直通があるのでそちらをオススメする。今日のメンバーの中では1番近いはずが、乗り換え回数だけで見ると1番多いという、ローカル線あるある。
 
 気になる輪行のし易さ指数だけれど、東武日光線は輪行袋を置くには少し厳しいBOX席タイプ。輪行時のストレス回避の為に、早めの電車やあえて乗り換え回数を増やして遠回りして向かうのが吉かと思います。事実、僕は南栗橋→新栃木→東武日光駅のルートで向かったけれど、車内はガラガラ。乗り換え時間やホーム移動は少しネックになるけれど、15〜20分の差ならこっちも正解だと考える。


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 東武日光駅に到着して待っていてくれていたメンバーに挨拶。この日は、つきおさん、湯ちゃん、れーやんさん、ケースケさん、mukuさん、私の計6人。8時過ぎの駅前で、輪行解除をしながら目の前のバス乗り場に目を向ける。『去年はもっと凄い人数が居たけれど、今年は少ない?』と思った途端に8:25分東武日光駅着の電車から雪崩の様に人が出てきた。都内からだとこの電車が1番人気らしい。重複になるけれど、輪行時には経路をきちんと考えた方が楽。


 駅前のコンビニで補給食の買い出しとボトルの中身を入れたら早速スタート。乗り出しからもう登っている。慈悲が無い日光の洗礼。将軍家のお墓参りはさぞ大変だっただろうな。と天下泰平の時代に妄想を飛ばしつつ、温まっていない身体をビックリさせない様にのろのろと進みます。


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 天気予報通りの青空。これから向かう先が晴れているのがこんなに気持ち良い事は無いな。とここ最近のライド(特に明神三國)を振り替えながら思った。 気にしていた交通量もそんなに多くなく、路肩は狭いが走れるレベル。途中高速の入り口などもあるので、充分気をつけてほしいです。


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 登りと下りで2本の道が分かれているのいろは坂。2つ合わせて48のカーブをいろはにほへとに合わせてこの名が付いたらしい。各カーブには文字板が設置されているので、自分由来の文字を見つけるのもいろは坂の楽しみ方の1つだと思います。因みに東京の多摩にも同名のいろは坂がある。

・いろは坂
距離 7.0㎞
平均斜度 5.55%
上昇量 435m

 スペックだけを見ると斜度はそんなに無く、距離がちと長い峠と同じクラス。しかし交通量が多く、カーブでイン側に追いやられるためキツイ場面が多い。


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 緑のトンネルとカーブを楽しむ。というよりは、途中から出てくるaboveの看板にワクワクしていた。above 〜の上、〜より高く、という意味の単語。above the seaは海抜を意味する。

 ヒルクライムを楽しむローディーには高さというのは重要な要素。海より〜m高い所にいるんだ!と毎回太平洋やら日本海を想像する訳では無いけれど、自分の足でここまで登ってこれた!!と実感する事の出来る素晴らしい表記。


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 タイムは普段全く気にしていないけれど、この日は少し違った。新しい相棒クロモリ弐號で、1年ぶりのいろは坂をどんな風に感じるのか、少しだけ頑張ってみようと発進。


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 駅前からここまででアップは充分だったのか、かなり調子が良い。1年前の記憶がフラッシュバックしてくる。この1年で色々な所へ走りに行ったおかげで、少しは成長したのかな?と思いながら明智平まで〜㎞という看板を目印に心拍を上げる。

 ティーブレイクしてたんだよ!で有名な明智平まで今年もやってきました。結構追い込んだはずだ!とガーミンのセグメントを見るもランキングは丁度中間。頑張って平均かー。少し残念がるも、やっぱり僕の乗り方ではタイムはどうでもいいな。と再確認。
 

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 ロープウェイ乗り場から正面に見える男体山がどーん!明智平の標高は1270m。ぐぐぐっと寄ると道路が格好良く撮影出来ました。そういえば一年前はまだスマホで撮影してたなー。最近はカメラも楽しくなってきたので〜とか書くと本当にやばいので、そっちは出来る方にお任せします。


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 先日りおんさんに貰ったクマ吉も今回つれて来ました。クマ吉初日光! 男体山が大きいクマ!!
 

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 僕のジャスティスジュースであるPOPメロンソーダがあったのでこれは買わないといけません。POPメロンソーダが売っていたらライド中でも止まって必ず飲まなければいけないという誓約と制約を交わしているのでって休止中かよ。


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 前半戦の登りはここ中禅寺湖までくれば終了です。ここを目指す観光客が多いので、ここからは駐車場に入ろうとして起こっている渋滞と歩いている観光客に注意。

 右手に男体山!正面に中禅寺湖!その奥に更に待ち受けている栃木の山々!どーんと景色が開けるので、ここを最終目的地にするライドなんかもいいかもしれません。ご飯屋さんやカフェも沢山あるので、ゆっくりするには最適です。
 

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 金精峠へは引き続き120号線をまっすぐ進めばいいのですが、ここで寄り道。中禅寺湖スカイラインをゆっくりと登ります。


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 ここまで登場しなかった10%台の斜度も出始めるこの道。その代わりに少し上っただけでこの景色。


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 なんやかんや25kmで既に1000UP というギョッとする数字。こうゆう風に数字を観れるロードバイクで来ると驚く。馬鹿やってるなーと思う反面、遊び尽くしてるな俺!!という満足感も得られるからロードバイクは止められない。
 

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 足尾方面の山は更に山深い。奥日光も気になるけれど、こちらも 行ってみたい。少し調べて見たけれど、廃墟群などもあって中々刺激的なライドが出来そう。ただ、クマの目撃情報がかなり多いので、今年は持越しかなぁ。
 

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 約7km程中禅寺湖スカイラインを上ると、半月山駐車場に到着。眼下には美しい中禅寺湖が広がります。先ほど見上げた男体山は正面にドン!左側にはこれから向かう戦場ヶ原、湖を回る遊覧船もタイミングが良ければ見れます。奥日光が一望出来る素敵スポットです。日光ではここが一番景色が広く見える(その分リア充も多いです・・・)

 ここから徒歩で15分程登山をすると展望台があるらいいのですが、スルー。というかかなり寒いから早く下りたい!!標高は1400~1500m付近で震えています。今日の目的地である金精峠は標高1800mオーバー。昼前でこれから気温が上がるだろうから、少しはマシになるかな?なんて考えていたら、厚めの雲が山の上にかかってきていました。


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 中禅寺湖スカイラインを下り、湖の畔にあるメープルさんで少しお高めのランチ。ですがお値段納得の美味しさ!!!一番人気のビーフシチューも美味しそうでしたが、僕はチキンソテーをチョイス。皮がぱりぱり!で美味しい!ご店主のご好意でロードバイクはガレージに置かせてくれました。

 食後のコーヒーで暖を取りつつ小休止。このままケーキも食べたいな~、なんて考えが浮かんできましたが、あまり遅すぎても天気が心配なので程ほどにして出発。

レストラン メープル(クリックすると食べログのページが開きます) 

・ローディーランチ評価 星4
・6人のグループライドでも着席可能 (但しタイミングによる)
・個別会計にも対応してくれます
・ スタッフさんの対応が丁寧でとても気持ちが良いお店
・ローディー満腹度的には腹7分目といった料理の量。 代わりに味はもちろん最高。


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 ロマンチック街道を進みながら紅葉をチェック。やはり色づきが浅い。紅葉シーズン到来!という情報を見てきたのにこれは・・・という残念感でいっぱい。現地の博物館のtwitterでは綺麗に紅葉していたんだけれどもな~。どおりで昨年に比べて、土日なので車が少ないはずだ。あと1~2週間後には綺麗いに色づきそうな雰囲気でした。

 ちなみにこの日本ロマンチック街道、水曜どうでしょうでお馴染みの本場ドイツのロマンチック街道と同様に観光街道であり、ここ日光からひたすら西に栃木~群馬~長野と繋がっている道なんです。ローディーにはお馴染み憧れの地である渋峠にも草津を経由するのでこのまま走れていけます。獲得標高などかなりエクストリームな事にはなるみたいですが。あの夏の聖地小諸や終点はサマーウォーズの聖地上田市も通る聖地ロードでもあったりします。。いつかロマンチック聖地巡礼ライド(deathロード)なんて出来たらいいなあ、なんて思ったり思わなかったりTARITARI。


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 湯ノ湖では一画だけ紅葉。残念ながら今年の紅葉はここだけで終了。色付きが綺麗ー!とか言ってる自分を想像したら少し寒気がしたので、これで良かったんだと思い込む事にしました。


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  奥にうっすらと白いものが写っているのがお分かりになるでしょうか?そうガードレールです。あの道が金精峠へとつづく道になります。ここまで来たらもう登りはうんざり。なんて思いません。今日は登りをトコトン楽しむ走りをする!


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・金精峠
距離 5.0㎞
平均斜度 7.55%
上昇量 334m

 最高地点の1843m目指してひたすら回す。励まされるくらい辛そうに登ってる様に見えたのかドライバーから頑張れー!なんて声援を貰う事もあった。しかし自分は最高に楽しみながら登っていた。


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 今まで通ってきた道と違い、景色が一気にシンプルに。山と空と道路、この3つを味わい尽くす為のヒルクライム。この標高まで上がってこないと中々味わう事の出来ない一体感。ガードレールから身を乗り出して下界を見下ろす。やっと1年ぶりに帰ってきた!!という実感が湧いてきた。


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 森林限界で、禿げ上がったかのように見える山頂が見えたら、ゴールの金精トンネルに到着。いつでもこの瞬間は最高に気持ちがいい。鈍く痛む肺から熱い息を吐き出し、突き刺す冷たい空気を吸い込む。呼吸が荒くて身体は熱い。出し切った!!今日も出し切った!!と誇らしげな達成感。


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 何よりここにクロモリ弐號と来れた事が嬉しい。湯ちゃんに『クランクがお花みたいで可愛い!』と褒められた弐號も満足げ。


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 登りを終えると、登りの辛さで簡単な事しか考える事が出来なくなっていた脳みそが動き出し、色々と思いや考えが溢れてくる。そんな一瞬が最高に好き。自分と対話して自分の足でやってきた!かなりの自己陶酔に浸るけれど、正直それを味わう為に苦しいヒルクライムをやっているんだと思う。ヒルクライムは頑張った自分を覚えておける行為、なのかな?

 登りはメンタルだ!とへるさんのブログで読んだのを思い出した。正にその通りだ!と僕も思う。



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 ウィンドブレーカーを着込んでグローブを二重にして下る準備。最後はいろは坂辺りで渋滞に巻き込まれて少しヒヤヒヤとするドライバーに遭遇したけれど、焦ることは無いのでゆっくりと下る。終始、交通量が多い。とネガティヴな発言をしたけれど、観光地ではこれが普通。もしこの記事を読んで日光に行ってみたいな。と思った人がいたら、安全に気をつければ最高に楽しめるのが日光だ!とポジティブに受け取ってくれたら嬉しいと思う。


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 帰りにゆばむすびの名店補陀落本舗さんに寄る。偶然にも1年前と同じおばちゃんが居ました。当然おばちゃんは覚えていなかったけれど、『1年前にもおばちゃんにゆばむすびを売ってもらって、美味しかったからまた来ました!』と伝えたら喜んでくれた。


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今日も1日楽しかったクマね♫ 



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